中国・京東、25年までに家電販売店320店を出店
【大連=渡辺伸】中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)は家電販売事業を強化する。12日、グループ全体で2025年までに直営の家電販売店を中国で約320店出すと発表した。ネット通販の競争が激しくなる中、実店舗との連携を通じて業容拡大を目指す。

出店数の内訳は京東が自社で大型の家電販売店を約20店、100%子会社の家電販売店大手、五星電器が約300店。京東は19年11月に重慶市に出店したが、他の大都市にも順次広げる。店舗で消費者に家電製品を触ってもらい、京東のサイトで買ってもらうなどの効果を見込む。
また五星電器はまず20年7~12月期には蘇州市や南京市などに8店舗を出す予定だ。中国メディアによると、五星電器は現在、直営店を約300店運営しており、目標通りに出店すれば店舗数が現在の倍に増える見通しだ。
京東は近年、家電量販店の展開に力を入れている。五星電器の買収に加え、6月には同業大手の国美零售に1億ドル(約110億円)を出資した。このほか、小規模な都市や農村部を中心に、フランチャイズチェーン(FC)方式で小型の家電販売店を約1万5千店運営している。
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