19年のEC物販、初の10兆円超 スマホ経由拡大

2020/8/12 23:00
保存
共有
印刷
その他

経済産業省がまとめた2019年の日本の電子商取引(EC)市場調査によると、市場規模は19兆3609億円と前年から7.7%拡大した。物販分野は8.1%増の10兆515億円で、初めて10兆円を超えた。全体としてスマートフォンからの利用が増え、サービスのネット予約や動画配信などの伸びが目立つ。

スマホ経由での取引額は物販全体の42.4%にあたる4兆2618億円だった。15年と比べると約2倍に拡大した。スマホアプリは事業者と利用者がリアルタイムで対話でき、通知にも気づきやすい。気軽に使う人が増えているとみられる。

動画配信は前年比62.8%の急増で2404億円。定額配信が若い世代を中心に定着してきたという。デジタル分野で市場規模が最も大きいのは1兆3914億円のオンラインゲームだった。

サービス分野で伸び率が大きいのはネット予約が主流になりつつあるヘアサロンやエステなどの理美容(26.06%)や飲食(14.34%)だった。美容室を利用する女性のネット予約は46.1%を占め、初めて電話予約を上回った。

キャッシュレス決済の普及もEC拡大に貢献している。スマホに登録したクレジットカードや電子マネーを決済手段に選べるECサイトも多い。コンビニなどに支払いに行く手間が省ける。スマホの生体認証機能で支払時のセキュリティーを高めている事例もある。

国をまたぐ越境ECも拡大を続ける。中国の消費者が日本から購入した額は7.9%増の1兆6558億円だった。日本は国内サイトの利用率が高いのが特徴で、中国からの購入額は312億円にとどまった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]