決済のカンム、セブン銀行から11億円調達

決済サービスのカンム(東京・渋谷)はセブン銀行から11億3000万円を調達したと発表した。カンムはスマートフォンで手軽に使えるプリペイドカード「バンドルカード」のサービスを手がける。資金は利用者獲得や、新サービスの開発費に充てる。
7月末に第三者割当増資を実施した。カンムとセブン銀行は2018年に提携しており、セブン銀行のATMからバンドルカードに24時間お金をチャージできる。今回の出資を機にさらに連携を広げる。カンムは20年12月にも個人向けに投資の新サービスを始める予定で、調達資金で開発人員などを増やす。
バンドルカードはスマホで登録すると、審査や本人確認なしでVISAブランドのカードとしてすぐにネットで使えるのが特徴。コンビニ払いなどで入金し、その金額内で決済できる。物理的なカードを発行するとVISA加盟店の店頭でも使える。
新型コロナウイルスの感染拡大で電子商取引(EC)の利用が増え、バンドルカードを使った決済金額は3~6月に増えたという。バンドルカードのアプリは6月末時点で累計250万ダウンロードに達した。