DeepX、16億円調達 エンジニア採用強化

人工知能(AI)開発のDeepX(東京・文京)は16億円を調達した。第三者割当増資をスパークス・グループが運営する未来創生ファンド、フジタ、SBIインベストメント、経営共創基盤が引き受けた。
フジタとは2017年から、AIの一種である深層学習を用いた油圧ショベルの自動化に向け、共同で研究開発している。出資で関係を強化し、研究開発を加速する。
調達した資金でエンジニアの採用を強化し、技術の製品化に向けて開発を進める。コンピューターなどの設備も増強する。那須野薫代表は「現在は事業化一歩手前の段階にあり、開発を加速したい」と話す。
DeepXは16年に創業し、機械の操作を自動化するAIを開発する。那須野代表は、多くのスタートアップ企業を輩出しAI研究で著名な東京大学大学院松尾豊教授の研究室の出身だ。
DeepXでは、AIに学習させるデータの多くを自社開発のシミュレーターから集める。新型コロナウイルス感染拡大の影響で現場からデータを集めにくくなっても、開発に大きな遅れは出ていないという。
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