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65%の若者の学習量が減少、ILOが報告

【ジュネーブ=細川倫太郎】国際労働機関(ILO)は、新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の若者のうち65%が学習量の減少に至ったとする報告書をまとめた。大学や研修施設が閉鎖に追い込まれたほか、オンライン授業を受けられない人も多いためだ。学習不足は将来のキャリア形成に悪影響を及ぼす可能性がある。

報告書は「デジタル格差」を警告した。オンライン授業を受けた若者は高所得国が65%だったのに対し、低所得国は18%にとどまった。インターネット環境が不十分な上に、自宅に学習できる場所がないことが影響している。

学習不足は将来の就職にも暗い影を落とす。職業訓練を受けることが難しくなっている事例も多く、若者の38%は将来のキャリア形成に不安を感じている。報告書によると、既に6人に1人の若者は新型コロナの感染拡大を受け、仕事を中断せざるを得なくなっている。サービス業など影響が受けやすい職種に就いている人が多く、働き続けていても42%は収入が減少している。

報告書は学習や雇用への不安から、半数は抑うつなどを引き起こしている可能性があると分析した。一方、新型コロナの危機に立ち向かうため、4人に1人は何らかのボランティアに従事していたことが判明した。

若者の知識習得やスキル向上は将来の国の経済力に直結する。報告書は、各国に緊急にすべての若者に対する的を絞った大規模な施策を求めた。

ILOは、新型コロナによる経済危機が深刻化した4~5月の調査を基に分析した。調査では18~34歳を対象に112カ国の約1万2600人から回答を得たが、今回の報告書では「若者」の定義は18~29歳とした。

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