ベラルーシ、反体制派の女性元候補が出国 政権圧力か

2020/8/11 22:53 (2020/8/11 23:49更新)
保存
共有
印刷
その他

出国したチハノフスカヤ氏は政権への批判票を集め、反体制派の象徴的な存在となっていた(2日、ブレスト)=AP

出国したチハノフスカヤ氏は政権への批判票を集め、反体制派の象徴的な存在となっていた(2日、ブレスト)=AP

【モスクワ=小川知世】旧ソ連のベラルーシで9日に投票された大統領選で、6選を決めたルカシェンコ大統領の有力な対立候補だった反体制派のチハノフスカヤ氏が隣国リトアニアに出国したことが11日、分かった。大統領選の不正を訴える抗議が拡大しており、収束を求める政権側が圧力をかけたとみられる。

リトアニアのリンケビチュウス外相が同日、明らかにした。チハノフスカヤ氏は動画を公開し、憔悴(しょうすい)した様子で「子供たちが一番大事だ」などと説明した。同氏は10日に中央選管を訪れた後、消息不明となっていた。同氏陣営は「選択の余地がなかった」と政権による圧力を示唆した。

ベラルーシではルカシェンコ氏の6選に反発した市民と抗議の鎮圧を図った治安当局が9、10日に衝突し、死傷者が出た。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は11日に「平和的な抗議を暴力で抑えることを止めなければならない」と非難し、EUで対応を協議中だと説明した。

チハノフスカヤ氏は大統領選を巡って拘束されたブロガーの夫に代わって立候補した。中央選管はルカシェンコ氏の有力な対立候補を軒並み排除しており、政権への批判票を集めて異例の追い上げをみせた。チハノフスカヤ氏は10日、選挙で大規模な不正があったとして選挙結果を認めないと表明していた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]