NZで102日ぶりの市中感染 行動規制を再導入
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【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は11日、最大都市オークランドで新型コロナウイルスの市中感染が判明したと発表した。厳しい行動規制や外国人の入国禁止が奏功して6月上旬に行動規制を解除したが、12日から再度、行動規制を導入する。
感染が判明したのはオークランドの同一世帯の4人。海外渡航歴はなく感染源は不明という。NZでの市中感染の確認は102日ぶりだ。
行動規制は12日正午から14日の深夜まで実施する。オークランドには4段階で2番目に厳しい「レベル3」の規制を、それ以外の地域は「レベル2」の規制を敷く。人口約500万人のNZでオークランドの人口は約160万人。
レベル3では必要不可欠な業種を除き可能な限り在宅勤務を求める。図書館や公園など公共施設は閉鎖し、飲食店の営業は配達などに限定する。レベル2では大人数の集まりは100人までに限定され、公共の場所では2メートルの社会的距離の確保が求められる。
アーダーン氏は感染源が不明なことなどから「予防的な措置をとる必要がある」として、再度の行動規制に理解を求めた。