国民民主「分党」へ 立民との合流巡り、玉木代表表明
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国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、立憲民主党に合流する議員と、合流しない議員で党を分けると表明した。「解党した上で分党する」と述べ、いったん党を解散して複数の党にすると説明した。玉木氏自身は立民との合流に参加しない意向も示した。
19日にも両院議員総会を開いて正式に決定し、分党協議会を設置して詳細を詰める。玉木氏は自らを含め立民に合流しない議員に関しては「新党の国民民主党を設立する」と語った。人数は「わからない」と話した。
立民は合流した場合に投票で新党名を決めると提案している。国民民主は11日、臨時執行役員会を開き、こうした提案や合流後の党綱領など4時間近く協議した。意見がまとまらなかったため、玉木氏が党を分けることを提案した。
玉木氏は「消費税減税など基本政策で一致が得られなかった。分党をするしかないという結論に至った」と強調した。新型コロナウイルスの感染が広がり「これ以上、野党間の対立をみせるべきではない」と指摘した。
立民も同日の幹部会合で合流に関して議論した。異論は出なかった。枝野幸男代表は常任幹事会で「速やかに(合流に向けて)手続きに入りたい」と述べた。立民は7日、国民民主に「投票による党名決定を受け入れる」と伝えていた。