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ロシア、新型コロナワクチン承認 治験途中で

ロシアが承認したワクチンには安全性に懸念の声もある=ロイター

【モスクワ=小川知世】ロシアのプーチン大統領は11日、国立研究所が開発した新型コロナウイルスのワクチンを保健省が承認したと発表した。新型コロナワクチンの承認は世界で初めて。ただ、国際的に承認に必要とされる大規模な臨床試験(治験)を完全に終了しておらず、安全性に懸念の声もあがる。

承認されたのはモスクワの国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所が国防省と開発したワクチンで、ロシアの製薬企業ビノファルムなどが生産する。8月末にも医療従事者などから接種を始め、2021年1月から一般市民向けの接種を実施する予定だ。

プーチン大統領は11日、閣僚とのテレビ会議で「今朝、世界で初めて新型コロナのワクチンが認められた」と成果を強調した。開発されたワクチンをプーチン氏の娘が接種したことも明かし、安全性に自信をみせた。

一方で安全性や効果を疑問視する意見もある。ワクチンは治験の途中段階で、大規模な治験は12日に始める。ロシアの臨床研究組織協会は10日、副作用などのリスクが検証されていないとして、治験の全段階を終えるまで承認を延期するように求める声明を発表した。

ワクチン開発を巡る国際競争は激しくなっている。ロシアには欧米や中国に先駆けて承認したワクチンを他国に輸出し、影響力の拡大につなげたい狙いもありそうだ。

開発に投資する政府系のロシア直接投資基金によると、これまでに20カ国以上がロシアのワクチンに関心を示している。10日にはフィリピンのドゥテルテ大統領がロシアからワクチンの供与を受ける意向を表明した。

ロシアの新型コロナウイルスの感染者は11日までに約90万人。1日に約5000人の増加が続き、当局発表の死者数は1万5000人を超えた。経済が悪化するなか、国民の不満拡大を警戒する政権は開発を急いでいた。

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