ワークマン、21年3月期税引き利益16%増
作業服大手のワークマンは11日、2021年3月期の単独税引き利益が前期比16%増の155億円になりそうだと発表した。10期連続で過去最高となる。機能性に優れたアウトドア関連のプライベートブランド(PB)商品の売り上げが伸びる。年間配当は50円とし、前期実績から据え置く。
21年3月期業績の見通しの開示は初めて。売上高にあたる営業総収入は7%増の990億円の見通し。店舗数は21年3月期末に前期末から約40増の900店超とする。人気の高いアウトドアやスポーツの衣料品を取り扱う「ワークマンプラス」への改装も加速する。
同日発表した21年4~6月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比で30%増の41億円、営業総収入が25%増の256億円だった。
同社はこの日、岡山県と群馬県に物流施設を拡充することも発表した。総投資額は約115億円。
岡山県では3~4年後の稼働をメドに、延べ床面積4万~5万平方メートルの物流施設を新設する。新施設が稼働した段階で、神戸市内で使用している外部施設の利用を取りやめ、コスト削減を図る計画。群馬県では21年秋をメドに伊勢崎市の「伊勢崎流通センター」敷地内に、新たな施設を増設する。