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エーザイ、一時15%高 認知症薬に期待

銘柄診断

11日の東京株式市場でエーザイの株価が一時、前日比1264円(15%)高の9890円まで上げ、2018年12月以来の高値を付けた。前週末の取引終了後、開発中の認知症治療薬が米食品医薬品局(FDA)から優先審査の指定を受けたと発表し、期待が高まった。終値は14%高の9811円。日経平均採用銘柄で上昇率トップだった。

優先審査されるのは米バイオジェンと開発しているアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」。通常10カ月ほどかかる審査期間が短縮され、21年3月までに新薬承認の可否が判断される。認知症患者は50年に世界全体で1億5000万人超にのぼるとされる。承認されればピーク時の売上高が1兆円に達するとの試算もある。

アデュカヌマブは臨床試験(治験)では認知機能の低下を抑えることが証明されていた。野村証券の甲谷宗也氏は7日付のリポートに「臨床試験データは科学的なメカニズムに立脚した説得力の高いデータと考えている」と記載。10~12月期に開かれる見込みのFDAの諮問委員会で承認勧告が得られれば、承認の可能性がさらに高まるという。

ただPER(株価収益率)は42倍と割安感は薄い。楽天証券経済研究所の土信田雅之氏は「業績への貢献時期はまだ先。株価が1万円を超えると材料出尽くし感が出そうだ」と話す。

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