「赤ちゃん星」誕生見えた アルマ望遠鏡で大阪府大

社会・くらし
2020/8/11 10:30
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ハーシェル宇宙天文台が遠赤外線で観測したおうし座分子雲とアルマ望遠鏡で観測した星の形成に至っていないとみられた12カ所の合成画像(アルマ望遠鏡・欧州宇宙機関提供)=共同

ハーシェル宇宙天文台が遠赤外線で観測したおうし座分子雲とアルマ望遠鏡で観測した星の形成に至っていないとみられた12カ所の合成画像(アルマ望遠鏡・欧州宇宙機関提供)=共同

南米チリのアルマ望遠鏡を使い、星の材料となる水素などでできた雲の中で「赤ちゃん星」が誕生する前後の様子を捉えたと、大阪府立大や名古屋大を中心とした研究チームが11日までに発表した。

地球から450光年離れたおうし座に位置し、誕生間もない星に特有なガスの噴出も観測。成果は米専門誌アストロフィジカル・ジャーナルなどに掲載された。

水素ガスやちりからなる「分子雲」の中で、それぞれの物質が引き合って集まっていき、一定以上の密度になると、星の赤ちゃんである「原始星」が生まれる。

チームはおうし座の分子雲で、特に物質の濃度が高い39カ所から出てくる電波を観測。このうち20カ所では、まだ収縮が十分進んでおらず、電波が検出できなかった。

12カ所は、電波は検出できたが星の形成には至っていない様子だった。ただ、うち1カ所を詳しく調べると、中心部から両側にガスが噴出するという、ごく若い星の特徴がみられた。残り7カ所は星ができていた。

電波の解析から、水素分子が1立方センチ当たり約100万個を超えると、星の形成が急速に進むことも突き止めた。

チーム代表の徳田一起・大阪府立大客員研究員は「星が成長する貴重な段階を捉えられた。今後は他の場所の観測も進め、星が成長する条件を明らかにしていきたい」と話した。

〔共同〕

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