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米ホテル3社総崩れ、4~6月の赤字9億ドル マリオットなど

(更新)

【ニューヨーク=西邨紘子】マリオット・インターナショナルなど米ホテル大手3社の2020年4~6月期決算は、最終赤字の合計が9億ドル(約950億円)に膨らんだ。新型コロナウイルスの影響で総崩れとなった。中国を中心に回復基調にあるものの、主力の米国では感染拡大が続いており先行きは不透明だ。

最大手マリオットが10日発表した4~6月期決算は、最終損益が前年同期の2億3200万ドルの黒字から2億3400万ドルの赤字に転落した。売上高は前年同期比72%減。外出規制や旅行控えが客室需要を直撃し、傘下ホテルの客室稼働率は2割を下回った。

ヒルトン・ワールドワイドは売上高が5億6400万ドルと約4分の1に落ち込み、最終損益も4億3000万ドルの赤字になった。需要を取り込むため客室価格を引き下げたことも収益を悪化させた。ハイアット・ホテルズは売上高が約5分の1の2億5000万ドル、最終損益は2億3600万ドルの赤字だった。

各社とも、新型コロナの宿泊需要へのマイナス影響は4月がピークとなり、足元ではひとまず「最悪期を脱した」(マリオットのソレンソン最高経営責任者=CEO)との見方で一致する。

4月に傘下ホテルの2割を一時閉店したヒルトンは、7月末までにほぼ全店の営業を再開した。ハイアット、マリオットも8月時点で傘下ホテルの約9割が開業した。いち早く新型コロナの流行が一服した中国など一部地域では、客足も戻り始めており、ハイアットの中国の客室稼働率は7月末の時点で6割を超えるまで回復した。

ただ今後も順調に回復が続くかは不透明だ。主要市場の米国では感染拡大に歯止めがかからず、出張控えや自宅勤務が長期化する見通しが強まっている。ハイアットのホプラマジアンCEOは、特に米国で出張やイベント関連など法人需要の回復時期が「不透明さを増している」と懸念する。

ヒルトンは3月、自社株買い戻しと株主配当を当面やめると発表。ハイアットは1300人の削減に踏み切るなど、新型コロナの影響長期化に向け手元資金の確保を進めている。

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