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モーリシャス座礁、重油被害「回復に数十年」 環境団体

インド洋の世界的な観光地モーリシャス島沖で日本の貨物船が起こした重油流出事故で、環境保護団体「モーリシャス野生生物基金」の保護責任者ビカシュ・タタヤ氏が9日、電話取材に応じた。野鳥をはじめ絶滅危惧種が多く生息し、食物連鎖など生態系への目に見えにくい影響も含めると「自然環境が元に戻るのに何十年もかかるかもしれない」と危機感をあらわにした。

モーリシャス島で日本の貨物船「WAKASHIO(わかしお)」から流出した重油を回収する人々(10日)=ロイター

タタヤ氏によると、重油はマングローブ林や砂浜に大量に漂着。サンゴ礁が広がる浅瀬で魚が海面から跳びはねて死に、カニも重油が付着し真っ黒になっている。

国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に指定された区域もあり「環境への影響は計り知れない」と訴えた。

モーリシャスは固有の野鳥や昆虫、植物が多数生息する「生物多様性の宝庫」。タタヤ氏は「(環境破壊などで減った)サンゴが保護活動で回復しつつあるさなかに、事故が起きた」と悔しさをにじませた。

モーリシャスの主要産業は観光で、タタヤ氏は「事故前、透明に輝く海で観光客がシュノーケリングやダイビングを楽しんでいた」と振り返る。漁師は汚染で仕事ができず「国のイメージも傷ついた」と憤った。

除去活動について「何千人もの住民が外に集まり取り組んでいる」と指摘。特産のサトウキビの葉を束にして重油をかき集めたり、地元企業が募金をしたりして「国民が結束している」という。

新型コロナウイルス対策で国際線が止まり、除去の専門家や機材の到着が遅れていると強調。現地に派遣される日本の国際緊急援助隊には「技術力に期待している」と語った。(共同)

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