梅雨と猛暑に選手苦労? 今夏、五輪を開催していたら

2020/8/9 21:10
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新型コロナウイルスの影響で2021年夏に延期された東京五輪は、予定通りであれば7月24日に開幕して9日で閉幕のはずだった。今夏は梅雨明けが遅く、7月後半の東京は曇りや雨ばかり。8月に入ると打って変わって猛暑になった。期間中に天候が一変し、選手は難しい対応を迫られた可能性がある。

一時的に撤去される五輪マークのモニュメント(6日、東京・お台場海浜公園)=共同

19年は同じ17日間の期間中に最高気温が全て30度を超え、35度以上の「猛暑日」が6日あった。テスト大会で熱中症になる選手も相次いだ。マラソン、競歩の会場が東京から札幌に急きょ変更されたのも、猛暑への懸念が強まったからだった。

今年は梅雨が長引いたことで、大会前半はここ数年ほど暑くならなかった。気象庁の発表によると、活発な梅雨前線の影響で、東日本太平洋側の7月の月降水量は平年比245%で同月としては1946年の統計開始以来最多。日照時間は平年比41%で7月としては最短だった。

東京で7月24~31日の間に最高気温が30度以上の「真夏日」となったのは3日だけ。組織委員会幹部は「今年大会をやれていれば良かったんだが……」と漏らしていた。

しかし、月が替わると一転、連日の真夏日となった。

気象予報会社ウェザーニューズのスポーツ気象チームの浅田佳津雄氏は、大会が開催されていた場合に想定された状況として「8月に入ってからの競技は(選手が)暑熱順化し切れておらず、パフォーマンスに大きく影響した」とみる。「気象コンディションが期間中に大きく切り替わったことで準備に悩まされていたことが想像される」と話した。

運営面では、九州を中心に甚大な被害が出た豪雨により、各国・地域の選手団が全国各地で行う事前合宿に影響が出たことも想定される。

今年はたまたま台風が東京に上陸したケースはなく、大きな地震も起きなかったが、これらも大会運営にとっては変わらぬ脅威。来夏の開催に向けて、最大の懸案である新型コロナ対策と共にあらゆるリスクに対して万全の備えが求められそうだ。〔共同〕

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