大阪府、9日の新規感染者195人 高水準続く

大阪府は9日、新型コロナウイルスの新たな感染者を195人確認したと発表した。府内の新規感染者は2日連続で200人を下回ったが、高水準で推移している。府内の累計感染者は5769人となった。60代女性が死亡し、死者は計96人になった。
新規感染者のうち、経路不明者は119人で61%。PCR検査などを1716件(陰性確認分は除く)実施し、陽性率は11.4%だった。感染者全員が軽症か無症状で、10~30代の若者は57%。大阪市内の医療機関と池田市内の高齢者施設でそれぞれ5人と6人の感染が新たに確認され、府はクラスター(感染者集団)の疑いがあるとみて調査している。
感染状況を判断する府の独自基準「大阪モデル」は黄色信号が点灯しており、重症病床使用率が70%を超えると非常事態を意味する「赤信号」に切り替わる。9日時点で使用率は20.2%で、1週間前の2日(12.2%)より8ポイント増となった。
府は繁華街で若者を中心に感染が広がっているとして、20日まで大阪・ミナミの一部の酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮や休業を要請。5人以上の飲み会などを自粛することも呼びかけている。