いつもと違うお盆休み、帰省や在宅のポイントは

2020/8/8 11:01
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新幹線ホームでは除菌シートが配られた(8日午前、JR東京駅)

新幹線ホームでは除菌シートが配られた(8日午前、JR東京駅)

新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、8日から本格的に始まったお盆休み。帰省の注意点として専門家が強調するのが「高齢者の感染リスク」だ。帰省を見送った場合は子どものストレスにも気をつけたい。「地元の魅力を再発見する機会に」という助言も聞かれた。

▼帰省の注意点は

「身内でよそよそしく思えても高齢者と接する場合はマスクを着用し、一定の距離を保ってほしい」。感染症に詳しい国際医療福祉大の松本哲哉教授が強調するのが、帰省先で高齢者と接する場合の対応だ。

政府の新型コロナウイルス対策分科会は「お盆休みの帰省は高齢者との接触や飲食の機会が多くなる」として、大人数の会食を控えるほか「オンライン帰省」の活用も促している。高齢者は新型コロナに感染した場合、重症化する危険性が高い。松本教授は「食事などでマスクを外すときもなるべく距離を取り、長時間の会話は控えるべきだ」と助言する。

久しぶりに会う友人らとの会合も注意が必要だ。アルコールが入るとつい昔話で盛り上がりがちだが「飲酒をしながらの会食は長時間になりやすく、感染リスクも高まる」。参加人数を最小限にとどめ、飲食が長時間にならないように気をつける必要があるという。

新幹線や飛行機では「マスク無しで近くで話をせず、トイレなど共用部使用後は手指を消毒するように」。公共交通機関での移動は混雑する時間帯を避けることが望ましい。帰省前の体調管理も欠かせず、旅行前に発熱や体調不良があった場合は中止や日程変更を求めた。

閑散とした関西空港(8日午前)

閑散とした関西空港(8日午前)

▼在宅のポイントは

今夏は帰省や旅行を見送り、お盆休みを自宅で過ごす人も多い。家族で自宅にとどまる場合、重要になるのが子どものストレス対策だ。

明星大の藤井靖准教授(臨床心理学)は「遠出ができないとしても、近くの公園やショッピングセンターに出かけるなど、家族で一緒に過ごす時間を大切にしてほしい」と話す。

今年は休校期間が長引いた影響で、夏休みが短い学校が多い。藤井准教授は「生活リズムの変化が激しいと子どものストレスも大きくなる」とも指摘。「宿題が出ていなくても勉強は毎日決めた時間にするなど、できるだけいつも通りの生活リズムを保つよう心がけてほしい」としている。

新幹線に乗り込む人たち(8日午前、JR東京駅)

新幹線に乗り込む人たち(8日午前、JR東京駅)

▼地元の魅力再発見も

旅行や帰省の代わりに、身近な場所を見つめ直すのも一つの手だ。まちづくりを手掛ける地域ブランディング研究所(東京・台東)の吉田博詞社長は「地元のまちの魅力を再認識するきっかけになるのでは」と期待を示す。

日常生活の場はあまりに身近で魅力に気付かないことが多いが、口コミサイトやSNS(交流サイト)で検索すると、外国人から評価が高いのに地元では知られていないなどの「穴場」が多く存在するという。地元にある寺の歴史をひもといたら重要人物が祭られていた――など、新たな発見につながることもある。

吉田社長は「地元に何かないかと意識し、ゆっくりと街歩きしてみてほしい。普段見過ごしがちな飲食店や寺、公園に出向けば意外な発見があり面白い」とアドバイスしている。

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