米州開銀総裁選に延期論 メキシコとチリが支持

2020/8/8 5:19
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【メキシコシティ=宮本英威】メキシコ財務公債省は7日、9月に予定されている米州開発銀行(IDB)の次期総裁選について「延期を支持する」との考えを表明した。ツイッターへの投稿で明らかにした。6日にはチリのアラマンド外相が同国議会で同様の意見を示しており、今後同様の議論が広がる可能性もありそうだ。

米州開発銀行の歴代総裁は中南米出身者が務めている=ロイター

IDBの歴代総裁は中南米出身者が務めてきているが、今回の総裁選には米国が候補を擁立する意向を示した。中南米で影響力を強める中国をけん制する狙いだ。

ただ域内には反発する意見も出ていることが、新型コロナウイルスの感染拡大を理由とした延期論の背景にある。チリのアラマンド外相は6日に「守るべき伝統がある」とも述べており、米国出身の総裁に反対する考えを示した。

米州域外でも、欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表が「米国による候補擁立という前例のない事態を考慮すれば、延期が得策だ」との意見を示した。欧州諸国はIDBに出資している。

コロンビア出身のモレノ総裁は9月末で任期を満了する予定。IDBは7月27日、9月12、13日に開くオンライン会合で総裁を選出すると発表している。

IDBは中南米の経済発展を支援する狙いで1960年10月に業務を始めた。本部は米ワシントンで、米州だけでなく、日欧も含めた48カ国が加盟している。

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