総資産回転率の高い中堅、身軽さ武器にITなど上位

NEXT1000
2020/8/10 22:00
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手持ちの資産を効率よく活用して経営している会社はどこか。日本経済新聞が売上高100億円以下の上場企業「NEXT1000」を対象に直近3年間の総資産回転率をランキングしたところ、IT(情報技術)関連の企業が上位に多く並んだ。大きな設備を抱えない身軽さを武器に、高まるテレワーク需要も取り込みながら稼ぐ企業が台頭しつつある。

上位に入った企業の多くは、仮想デスクトップの構築サービスやシステムエンジニア(SE)の派遣などといったIT関連でのサービスを展開する企業だ。工場などへの設備投資などで費用がかさむ製造業などと比べ、IT関連企業は一般的に設備投資が少なく、回転率が上がりやすい。

集計時点における直近の通期決算3年分で、回転率の平均値を調べた。総資産回転率は企業の総資産に対する売上高を示し、売上高を総資産で割ることで算出する。数値が高いほど資産を効率的に使って経営しているといえる。一般的に回転率が1を下回ると、収益を生みにくい資産を持ちすぎているとされる。

1位のアセンテックは、個人のパソコンで行う情報処理を企業などに設置されたサーバー側で管理する「仮想デスクトップ」の構築サービスなどを手掛ける。登録した個人のパソコンの処理は全てサーバー側で管理されるため、在宅勤務下などでもセキュリティー上の安全性が担保される。

同社の設備などの有形固定資産は20年1月期時点で資産全体の2%程度で、資産の多くを現預金などの流動資産が占めている。近年、テレワークなどの環境整備を進める企業が増えるなか、売上高を3年間で約4割と順調に伸ばしたことで回転率の上昇につながった。

4位のアルトナーはSEの派遣業務や、システムの受託開発などを手掛ける。コロナ禍で先が見通せない状況が続く中、身軽な経営が可能な企業に注目が集まりそうだ。

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