アフリカのコロナ感染100万人に 南アが半数、世界5位

2020/8/7 17:48 (2020/8/8 1:27更新)
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臨時の医療施設で患者をみる医療従事者(7月、ケープタウン)=ロイター

臨時の医療施設で患者をみる医療従事者(7月、ケープタウン)=ロイター

アフリカ大陸の新型コロナウイルスの感染者は累計で100万人を超えた。南アフリカだけで過半を占め、同国は世界で5番目に多い。各国は行動制限を強めるが、感染が収まる兆しはない。医療体制が逼迫しそうだ。

アフリカ連合(AU)の7日の集計で、大陸全体の感染者は100万7千人に達した。約1カ月で倍増した。死者数は2万2千人を超えた。

南アフリカでは53万人を超え、米国、ブラジル、インド、ロシアに続いて多い。経済力が高く、積極的に検査をしてきた結果だが、行動制限をいったん緩めたことで感染の封じ込めが遠のいた。

南アフリカは3月末にロックダウン(都市封鎖)に踏み切ったが、6月には大きく緩めた。酒類の販売やレストラン、映画館などの再開を認めた。7月には1日あたりの新規感染者が1万人を超える日が相次いだ。政府は7月12日、夜間外出の禁止や酒類販売の再停止などを発表した。

ケニアのケニヤッタ大統領は7月27日、感染を抑えるための夜間外出禁止令を8月末まで1カ月延長すると表明した。ジンバブエのムナンガグワ大統領も7月21日に夜間外出禁止を命じた。

モロッコは7月26日、カサブランカやタンジェなど感染が拡大する主要都市について、人の出入りを禁じると発表した。エチオピアは8月に入り、20万人を2週間で検査する対策を始めた。

アフリカでは新型コロナによる死者が約2万人で、致死率は世界平均より低い。年齢の中央値が20歳と、欧州の43歳や北米の39歳より若いためだとの見方がある。それでも感染者が増え続ければ病院の受け入れ能力を超えかねない。

「アフリカでの感染拡大は大陸全体の医療サービスにかつてない負担を強いている」。世界保健機関(WHO)は7月23日、アフリカの40カ国で1万人以上の医療従事者が新型コロナに感染していると発表した。「防護具の不足や感染予防の弱さが医療従事者のリスクを高めている」とした。

医療体制が不十分な国が多く、もともと余力は乏しい。米欧など先進国で新型コロナ感染の再拡大が深刻になるにつれ、アフリカへの医療支援に手が回りにくくなる恐れもある。

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