三菱地所の4~6月期、純利益11%増
三菱地所が7日発表した2020年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比11%増の292億円だった。新規ビルの稼働などでオフィスの賃料収入を伸ばしたほか、保有するビルや物流施設の売却益が増加。新型コロナウイルスまん延による商業施設やホテルの落ち込みを補った。
売上高にあたる営業収益は3%減の2574億円、営業利益は16%増の542億円だった。新型コロナがアウトレットモールなど商業施設賃貸で88億円、ホテル事業で54億円のそれぞれ減益要因となり、分譲マンションの引き渡し戸数も減った。一方でオフィスビルの賃料収入や住宅以外の物件の売却などは増えた。
21年3月期通期の業績予想は据え置いた。純利益は前期比26%減の1100億円、営業収益は12%減の1兆1420億円を見込む。