米ロケット・カンパニーズがIPO ネットで住宅ローン
(更新)
【ニューヨーク=伴百江】住宅ローン専門の米ロケット・カンパニーズは6日、新規株式公開(IPO)を実施し、18億ドル(約1900億円)を調達した。ネット経由で住宅ローンを提供するフィンテック企業として注目されており、IPO初日の終値は公募価格を2割上回った。

6日にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した株式の初日終値は21ドル51セントと、公募価格(18ドル)を19.5%上回った。同社は当初、33億ドルを調達する予定だったが、発行株式数と価格を引き下げた結果、調達額は18億ドルに下がった。
1985年設立の同社は「ロケット・モーゲージ」のブランドで住宅ローンを提供する。デジタル技術を活用し、住宅ローンの申し込みから設定までを短期間で済ませる利便性が受け急成長していた。市場シェアは8%と5年前の5%から伸び、米銀大手ウェルズ・ファーゴやJPモルガン・チェースを抜いて業界トップとなっている。
ジェイ・ファーナー最高経営責任者(CEO)は6日、米メディアに「今後10年でシェアを25%に高める」と語った。