CKハチソン、4年ぶり減益 エネルギー子会社赤字

2020/8/6 20:17
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【香港=木原雄士】香港の複合企業、長江和記実業(CKハチソンホールディングス)が6日発表した2020年1~6月期の純利益は130億香港ドル(約1800億円)と、前年同期比29%減少した。1~6月期の減益は4年ぶり。原油価格の急落でカナダのエネルギー子会社が赤字を計上した。

CKハチソンは実業家の李嘉誠が創業し、小売りや通信、インフラなどをグローバルに展開する。李嘉誠の後を継いだ息子の李沢鉅(ビクター・リー)主席は声明で「新型コロナウイルスの世界的な大流行が1930年代以降で最も深刻な経済ショックをもたらし、多くの事業分野に影響を与えた」と指摘した。

石油・ガス開発を手掛ける傘下のハスキーエナジーは20億カナダドル(約1600億円)の赤字だった。新型コロナの感染拡大を受けてドラッグストア「ワトソンズ」などの小売りや港湾運営事業もふるわなかった。

長江グループで不動産や航空機リースを手掛ける長江実業集団(CKアセットホールディングス)の1~6月期の純利益は58%減の63億香港ドルだった。ビクター氏は先行きについて「米中の貿易合意の実施や近づく米大統領選挙、英国の欧州連合(EU)離脱、国際紛争の拡大がさらなる不確実性をもたらす」との見通しを示した。

長江グループは中国本土と香港から英国やカナダ、オーストラリアなどに事業を分散させ、インフラや通信といった安定して稼げる分野に力を入れてきた。新型コロナの逆風下で黒字を確保したものの、世界的な景気低迷で成長戦略の練り直しを迫られそうだ。

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