SUMCO7~9月期、純利益13%減 ウエハー車向け鈍化
SUMCOは6日、2020年7~9月期の連結純利益が前年同期に比べて13%減の44億円となりそうだと発表した。4~6月期比では46%減となる。半導体シリコンウエハーは、新型コロナウイルスによるサプライチェーン(供給網)混乱を警戒した取引先の在庫積み増しが一巡。足元で自動車やスマートフォン向け小口径品の需要が弱含んでいる。
7~9月期の売上高は前年同期比1%増の729億円、営業利益は11%減の79億円の見通しだ。主に直径200ミリメートル以下の小口径品は1~6月期までは「買いだめに走った顧客がみられた」(橋本真幸会長)という。供給不安が薄らいだことで需要が落ち込む。
一方、パソコンやタブレット、データセンター向けの直径300ミリメートル品は、テレワークの普及が追い風になっている。「非常に強い需要が継続して、堅調な成長が期待される」(橋本会長)という。
同日発表した20年1~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%減の168億円、売上高は同6%減の1471億円だった。
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