吉村知事、リニア延期「納得せず」 静岡の工事遅れで

2020/8/6 18:56
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記者団の取材に応じる吉村知事(6日、大阪府庁)

記者団の取材に応じる吉村知事(6日、大阪府庁)

大阪府の吉村洋文知事は6日、リニア中央新幹線の大阪延伸が目標の2037年から延期する可能性に「納得していない」と述べた。リニアは静岡県内での工事が遅れており、東京(品川)―名古屋間の27年からの開業延期が不可避となっている。JR東海の金子慎社長が5日に37年の大阪延伸を「難しい」と話した点を踏まえて言及した。

吉村知事は静岡県に対し「水問題を軽視しているわけではない」とした上で、「国家プロジェクトを完全に止める権限が自治体にあるのであれば、自治権としてやりすぎだ」と苦言を呈した。「地方の意見を聞いた上で合意できない場合は、国家として進める手続きがいまの日本には必要だ」と強調した。

リニア事業は国が財政投融資としてJR東海に3兆円を貸し付けている。一方で静岡工区は水資源の影響を懸念する県との協議が難航し、工事が滞っている。JR東海は工費の面から名古屋―大阪間の着工は「東京―名古屋間の開業後」との姿勢を示しており、27年の開業が遅れれば37年までの延伸も難しくなるとしていた。

JR東海に対しては「期間を延ばすことには一切合意していない」と述べた。「(27年に)名古屋まで完成していなくても、名古屋―大阪の手続きは(別として)きちんと進めていただきたい」と要望した。

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