川崎重工、4~6月期の航空機機体部品の販売6割減

2020/8/6 18:25
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川崎重工業は6日、2020年4~6月期の航空機機体部品の売上高が前年同期比で6割減ったことを明らかにした。新型コロナウイルスの影響で世界の航空会社の経営が悪化し、米ボーイングなどの航空機メーカーも生産計画を引き下げている。サプライヤーの川重は一時的な減産で対応したが、今後は生産設備の集約なども検討する。

ボーイングショックは航空部品各社に大きい影響を与えている

決算発表の電話会見で山本克也副社長は「機体については約6割減少した。ボーイングの減産影響が強く出ている」と話した。

米ボーイングは7月下旬、月間14機の中型機「787」の生産を21年には6機まで落とすなどの生産計画の下方修正を発表した。川重による今期の787向け部品納入機数は107機と、前期比3割以上減る見通し。

山本副社長は今後の中期的な需要減に合わせた生産設備集約の可能性にも言及した。名古屋第一工場(愛知県弥富市)が対象で「787向けの2ラインを1ラインにしたり、次世代大型機『777X』のラインを統合したりするなどの検討も必要だ」という。

今後の航空機関連事業の見通しについては「4~9月が底になり、その後は緩やかに回復する。完全なリカバリーは23年になる」と語った。

20年度の航空宇宙システム事業の売上高は前期比21%減の4200億円、営業損益は210億円の赤字(前期は427億円の黒字)を見込む。航空宇宙システム事業が営業赤字に陥れば円高や大型機「777」向けが不振だった08年度以来、12年ぶりとなる。

(西岡杏)

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