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東京国際映画祭がコロナ禍でコンペ見送り、改革も断行

東京国際映画祭のチェアマンを務める安藤裕康氏

10月31日に開幕する東京国際映画祭が6日、賞を競うコンペティションの見送りを発表した。コロナ禍で国際映画祭に必要な外国人審査員の来日が難しいことが大きな理由だ。同時に作品選定における委員会制の導入、東京フィルメックスとの同時開催など大胆な改革も断行する。

今年は例年実施していたインターナショナルコンペティション、アジアの未来、日本映画スプラッシュの3部門を統合し「TOKYOプレミア2020」部門とする。世界初上映やアジア初上映の作品を中心に約30本を選ぶ。賞は競わず、観客が投票で選ぶ観客賞だけを設ける。

これに合わせ作品選定の方法を抜本的に見直す。従来の部門ごとにプログラミング・ディレクターを置く方式を改め、外部の専門家を交えた「作品選定コミッティ」による委員会制を導入する。メンバーは、事務局内のプログラマーの石坂健治、矢田部吉彦と、外部の専門家である安藤紘平(早大名誉教授)、市山尚三(映画プロデューサー)、金原由佳(映画ジャーナリスト)、関口裕子(同)の計6氏。より幅広い知見と人脈を生かし、多様な価値観を反映させる。

さらに例年は、約1カ月遅れで開かれていた映画祭「東京フィルメックス」の時期を繰り上げ、ほぼ同時に開催する。カンヌ国際映画祭と並行して開催される監督週間にならい、フィルメックスの独立性は維持する。フィルメックスの市山尚三ディレクターは作品選定コミッティにも参加。ゲストなどの相互乗り入れも図る。

コンペ見送りは緊急避難的な措置だが、委員会制の作品選定とフィルメックスの同時開催は、昨年就任した安藤裕康チェアマンが国際競争力強化のためにコロナ禍の前から準備していた方策で、来年以降も継続の見通し。33回目を迎える映画祭としては久々の大改革となる。

(古賀重樹)

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