ブラジル、政策金利2%に利下げ 実質金利マイナスに

2020/8/6 7:25
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジル中央銀行は5日、政策金利を年率で0.25%引き下げ、過去最低の2%に改めると決めた。6日実施した。物価上昇率を下回る水準で、実質金利はマイナスに転じた。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、金融政策で景気を下支えする。一方、通貨安を促す可能性もある。

新型コロナウイルスの感染拡大により、ブラジルの消費は低迷している(7月、サンパウロ)

下げ幅は6月の前回会合の0.75%から縮小した。中銀は声明で「経済は社会隔離政策の影響を受けている分野が衰弱している」と指摘。経済が弱含むなか、金融緩和が必要だと強調した。一方、利下げ余地は限られていると認めた。

ブラジル地理統計院(IBGE)によると、同国の6月の消費者物価上昇率は前年同月比で2.13%だった。新型コロナの影響で消費が低迷し、ブラジルとしては低い水準になった。現地紙グロボ(電子版)は実質マイナス金利について「我々には未知のシナリオで、経済への影響は分からない」と指摘した。

2020年に入ってからの利下げは5回で、計2.5%に達した。かつては高金利の通貨として投資家の人気が高かったブラジルの通貨レアルだが、金利低下で売り圧力が強まる。対ドルで年初から2割以上下落した。

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