日英外相、香港情勢に懸念 対中政策連携を確認

香港デモ
2020/8/6 6:31 (2020/8/6 6:58更新)
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茂木外相は新型コロナの感染拡大後、日本の閣僚として初めて海外を訪問した=日本外務省提供

茂木外相は新型コロナの感染拡大後、日本の閣僚として初めて海外を訪問した=日本外務省提供

【ロンドン=中島裕介】英国を訪問中の茂木敏充外相は5日、ロンドン市内で英国のラーブ外相と会談し、香港問題や東シナ海・南シナ海への海洋進出の問題など対中政策で連携を強化することを確認した。交渉が大詰めを迎える日英通商協定については茂木外相が「早期の妥結が重要だ」と述べ、ラーブ氏の賛同を得た。

新型コロナウイルスの感染が広がった3月以降、日本の閣僚が海外を訪ねるのは今回が初めて。6、7両日にはトラス国際貿易相とも会談し、日英通商協定の政治合意を目指す。

日本政府によると2人は約2時間、夕食を交えて会談した。高度の自治を脅かす香港国家安全維持法の施行を巡っては、香港市民や在住する外国人、企業の権利や自由が脅かされないよう連携して対応することを確認した。特に香港政府が民主主義のプロセスである9月の立法会(議会)選挙の1年延期を決めたことに、重大な懸念を共有した。

さらに沖縄県の尖閣諸島で中国の公船が連日、接続水域を航行している問題などを念頭に、中国による東シナ海、南シナ海での海洋進出について両国が緊密に連携することで一致した。両国は近年、自衛隊と英軍の共同訓練や、北朝鮮が洋上で積み荷を差し替えて密輸する「瀬取り」への対処で連携している。会談では安全保障分野でさらに協力を深めるとともに、早期に外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)を開催する方針でも一致した。

経済分野では茂木外相が、難航している欧州連合(EU)と英との通商交渉にも言及した。日英の企業への悪影響を最小限にするため、年末の「移行期間」までの英EU間の通商協定の締結に期待を示した。

英政府によるとラーブ外相は会談後、「日本は英国の親友であり、アジアの主要な安全保障のパートナーだ」と指摘。「新型コロナや香港問題への対応などで日英は並び立っており、協調関係がさらに深まることを楽しみにしている」とコメントした。茂木、ラーブ両氏の会談は2月の東京での戦略対話以来となる。

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