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業績ニュース

郵船の21年3月期、経常益上振れ 川崎汽も市場予想超え

2020/8/5 20:30
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海運3社の2021年3月期の業績予想が出そろった。日本郵船は5日、経常利益予想を従来のゼロから200億円に上方修正すると発表。川崎汽船は同日、未定としていた経常損益を280億円の赤字(前期は74億円の黒字)、純利益は市場予想を上回る好内容のゼロ(前期は52億円)と見通した。ただ両社ともけん引役は一時的なもので収益強化策が急務だ。

5日の昼休み前後の発表を受けて、午後の東京株式市場では株価が大幅に上昇する場面があった。郵船は一時前日比57円(4%)高まで上昇し、終値は34円(2%)高だった。川崎汽船は一時18円(2%)高の1049円を付けた。終値は9円(1%)安だった。

郵船の上方修正の主因は20年4~6月期に旅客便の運航急減でサービス需給が締まり好調だった航空貨物ビジネスと、運搬船の供給を絞り運賃を維持して健闘した商船三井を含む海運3社出資のコンテナ船会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)だ。

オンラインで会見した郵船の丸山徹執行役員は「4~6月期の実績が想定より上振れ、通期予想を上方修正した。一方で下期は当初想定より良くなる要素はあまりない」と率直に話した。

川崎汽船は通期業績予想の開示に合わせて、米国に持つコンテナターミナルの管理子会社を10月をめどに米投資ファンドに売却すると発表した。この売却益200億円が特別利益に計上されたうえで、通期の純利益はゼロを見込む。川崎汽船の純利益のQUICKコンセンサスによる市場予想は211億円の赤字で、会社見通しはこれより前向きな内容になった。

もっとも新型コロナウイルスが自動車などの運搬需要を押し下げるなかで、各社のけん引役は一時的な利益だ。郵船は航空貨物ビジネスの20年7月~21年3月の経常利益を41億円と予想し、4~6月期と比べ4割強にとどまると見ている。サービス需給が緩み運賃が弱含むとの見立てだ。川崎汽船は資産売却で最終赤字転落は避けられる方向だが、2期ぶりの経常赤字に転落する見込みだ。

自動車の運搬需要を巡っては、郵船と川崎汽船が今期の輸送台数をそれぞれ3割減と予想する。川崎汽船の鳥山幸夫最高財務責任者(CFO)は「自動車運搬船は下期になっても回復に時間がかかる」と指摘する。ばら積み船は足元で市況回復の兆しが見られるが、本格回復にはなお時間がかかるとの見方が強い。

そのため各社は船隊規模の見直しを急いでいる。川崎汽船は5日発表した経営計画で、今期に船隊規模を20隻以上圧縮する。これを含め26年3月期までには市況変動の影響を受けやすい船を中心に保有船や長期用船を計52隻減らすと決めた。郵船は短期用のばら積み船の早期返却も示唆した。商船三井は自動車運搬船8隻の処分を決め、追加処分も検討する。

5日発表した4~6月期の連結決算は日本郵船の売上高が前年同期比11%減の3611億円、経常利益は3倍の165億円。川崎汽船は売上高が17%減の1521億円、経常損益は10億円の赤字(前年同期は27億円の黒字)だった。

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