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リニア、37年の大阪延伸も「難しい」 JR東海社長

JR東海の金子慎社長は5日の定例会見で、リニア中央新幹線の東京(品川)―大阪間の開業時期について、目標とする2037年は「難しい」との見方を示した。静岡工区の遅れにより、品川―名古屋間の27年からの開業延期が不可避となっているため。大阪府の吉村洋文知事に電話で伝えたことも明かした。

これまで37年の延伸時期は「影響が出る」との言及にとどめており、もう一段踏み込んだ。リニアの総工費は約9兆円で、うち名古屋―大阪間は約3.5兆円を見込む。JRは巨額の費用を負担するため、同区間の着工は品川―名古屋の開業により、リニアで収入が生まれるようになってからと説明している。

金子社長はリニアの開業延期が不可避となって以降、吉村知事と電話で対談したことも明かした。知事からは「名古屋までの延期で大阪までの開業が遅れるのは良くない。工期を早めてほしい」と要望を受けたという。ただ金子社長は「名古屋までの開業前に(大阪までの工事を)着工することは経営面で難しいと伝えた」と返答した。

また金子社長は同日、5~7月まで実施していたJR東海の役員報酬の10%返上も「8~10月まで続ける」と話した。

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