高松機械工業、21年3月期最終赤字 新型コロナで受注減
高松機械工業は5日、2021年3月期の連結最終損益が6億5100万円の赤字(前期は14億円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想は6億5500万円の黒字。新型コロナウイルスの感染拡大で、自動車部品メーカーからの受注が落ち込むのが響く。最終赤字はリーマン・ショックの影響があった10年3月期以来となる。
売上高は前期比44%減の123億円になる見通し。新型コロナで営業活動が滞ったほか、国内外で部品会社の投資意欲が減退し、受注が大きく減っている。受注残も減少しており、現在は工場の稼働率を下げて生産調整している。
期初には新型コロナが9月には落ち着くとみていた。同社によると、「影響が想定よりも長期化し、受注環境の急速な改善が見込めないと想定した」という。