性指向暴露禁止条例制定へ議論 三重県

2020/8/5 15:17
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三重県は5日、性的指向や性自認を第三者に暴露する「アウティング」とカミングアウトの強制を禁止する条例制定に向け、有識者検討会議の初会合を津市内で開いた。2021年2月に条例案を県議会に提出し、20年度内の制定を目指す。

県によると、アウティングを禁止する条例が制定されれば都道府県で初。多様性を認め合う社会実現に向け、理解を広げる狙いがある。どのように条例に実効性を持たせるかが課題となる。

鈴木英敬知事は5日の記者会見で「アウティングは差別や偏見を生み、当事者の人間関係など生活の根本に支障を来す恐れがある」と条例制定の意義を強調した。

会合では、県が条例制定の趣旨を説明。アウティングの禁止について、NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」の柳沢正和理事は「(アウティングがあった場合に)企業などの団体に対して制裁的手法を検討することは議論する価値があると思うが、個人に対しては時期尚早ではないか」と述べた。

性的少数者らの当事者でつくる団体「ELLY」の山口颯一代表理事は「禁止条例には賛成。一方、性的少数者からカミングアウトされた側がどうすればいいのか悩むケースがある。その際にどこに相談するのか考えないといけない」と指摘した。

四日市大の小林慶太郎教授が検討会議の座長に就任。他に大阪府立大の東優子教授(ジェンダー研究)や、当事者らでつくる団体「NFT」の江崎夢代表らが委員を務める。新型コロナウイルス感染防止のため、一部の委員はオンラインで参加した。〔共同〕

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