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男子バレー代表に新星 18歳・高橋藍、攻守で存在感

紅白戦でサーブを打つ高橋(奥)。2月、今年の代表登録選手に高校生で唯一選ばれた(日本バレーボール協会提供)

2021年夏の東京五輪に向けて再始動したバレーボール男子日本代表で、期待の新星が早くも存在感を示している。1月の全日本高校選手権(春高バレー)を制した京都・東山高出身のアタッカー、高橋藍(らん、日体大)。2日の紅白戦で日の丸デビューした18歳は、持ち味の堅い守備としなやかな攻撃で随所に見せ場をつくった。エース石川祐希(ミラノ)らも一目置くオールラウンダーは、国際試合のない今季の代表チームに大いに刺激を与えている。

石川や代表の得点源の西田有志(ジェイテクト)らと同組に入った紅白戦。「(代表)チームでもトップクラス。高校を出たばかりとは思えない」。そう中垣内祐一監督が称賛するサーブレシーブで流れを引き寄せたのが高橋だった。

途中出場した第2セット中盤。相手の揺れるサーブを正確に返球すると、すぐさま体勢を立て直す。セッターからのトスを受け、コート中央からバックアタックをたたき込んだ。身長188センチ、体重72キロ。まだ細身ながら、無駄のない動きができるアウトサイドヒッターの得意プレーだ。

紅白戦でレシーブする高橋(左)。西田(右)ら主力もその存在に刺激を受けている(日本バレーボール協会提供)

その後もトップ選手の強烈なジャンプサーブを落ち着いて処理し、攻撃ではレフトから難しいトスを2本続けて決めきった。有料のオンライン配信で1万6000人超が視聴し、監督が「カメラの向こうに多くの目があることを想定して気持ちを高めてほしい」と真剣勝負を求めた紅白戦。1-1で迎えた第3セットは先発に回ってチームの逆転勝ちに貢献し、「自分のレシーブからリズムをつくって、スパイクにつながる良いプレーも出せた。非常に満足している」と充実した表情で振り返った。

京都市出身で、2学年上の兄の背中を追うように小学2年からバレーを始めた。中学時代にリベロを務めた経験が高い守備力につながっているようで、強豪の東山高で1年生の時から活躍。3年になると最高到達点343センチの高さを生かした強打を武器に、国体と春高バレーの2冠を達成した。春高バレー後の今年2月に延期前の東京五輪の選考対象となる登録選手入り。全27人のうち、高校生で唯一の選出だった。

エースも一目「盗めるものがある」

新型コロナウイルスの影響でその後の代表合宿は中断となり、五輪も先延ばしされたが、18歳の伸びしろを考えれば1年延期は好材料だ。6月下旬から味の素ナショナルトレーニングセンターで段階的に再開された合宿には、憧れの石川と一緒に最初から参加。「本当にレベルの高いプレーをしているので、学ぶことが多い」。そう羨望のまなざしを向けるだけでなく、必死に食らいつこうとする姿勢や非凡さが、すぐに代表メンバーに伝わったのだろう。

「高橋はレシーブの形がすごくきれい。盗めるものがある」と石川が語れば、これまでは代表最年少だった20歳の西田も「自分が持っていない技術がたくさんある。認めている部分があるが、負けていられないプライドもある。燃えますね」と台頭を歓迎。国際試合がないまま、今月12日に解散が決まった合宿で先輩たちに競争意識を植え付けたようだ。

同じポジションには石川のほか、ベテランの福沢達哉(パリ・バレー)、主将の柳田将洋(サントリー)ら実力者がひしめく。代表チームの再招集は21年春。「これから、いかに大きい相手に(紅白戦のような)プレーができるか。場数を踏んでもらいたい」と指揮官が強調するように、高さやパワーが数段上の海外勢との実戦経験のなさを限られた環境下でどれだけ補えるか。貴重な夏の経験を糧に、大学でも意識高くプレーし続けるつもりだ。

(鱸正人)

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