GoogleのFitbit買収 欧州委が競争法違反の疑いで調査

2020/8/5 3:15
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グーグルはフィットビットの買収を計画する=ロイター

グーグルはフィットビットの買収を計画する=ロイター

【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)の欧州委員会は4日、米グーグルの持ち株会社アルファベットによるウエアラブル端末メーカー、米フィットビットの買収計画に関し競争法(独占禁止法)違反の疑いで本格調査に入ったと発表した。買収がネット広告市場でのグーグルの地位を高め、競争をゆがめる恐れがあるとしている。

欧州委は12月9日までに買収を認めるかどうかの最終判断をする。欧州委のベステアー上級副委員長(競争政策担当)は声明で、調査の目的について「ウエアラブル端末を通じたグーグルによるデータの管理が、競争をゆがめないようにすることだ」と表明した。データの支配が進むと、競争が生まれにくくなり、広告の価格上昇などにつながる懸念がある。

アルファベットは2019年11月、フィットビットを買収すると発表した。買収額は約21億ドル(約2200億円)。フィットビットは心拍数や睡眠データを集め、健康管理に役立ててもらうサービスを展開している。利用者の位置や生体認証データを大量に収集しており、グーグルにとっても有用性は高いと判断した。

だが欧州委は初期段階の調査で、グーグルがスマートウオッチの基本ソフト(OS)をつくっていることを問題視。フィットビットのユーザー情報を得ることは、個人の関心を分析して広告を配信する「ターゲティング広告」ですでに強い地位にあるグーグルの存在感を一段と高めると懸念を伝えていた。

グーグルは健康関連データを広告には利用しないなどと譲歩案を示していたが、欧州委は懸念が払拭されていないとして本格調査に乗り出すことを決めた。

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