トヨタ北海道、製造設備にIoT 370台遠隔監視

BP速報
2020/8/4 12:01
保存
共有
印刷
その他

トヨタ自動車北海道が導入したIoTシステムのダッシュボードの画面例(表示データはサンプル、出所:トヨタ自動車北海道)

トヨタ自動車北海道が導入したIoTシステムのダッシュボードの画面例(表示データはサンプル、出所:トヨタ自動車北海道)

日経クロステック

自動変速機を手掛けるトヨタ自動車北海道(北海道苫小牧市)は、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」によって製造設備の稼働状況を可視化するシステムを導入した。仮想移動体通信事業者(MVNO)の回線とプライベートクラウド環境を使い、生産ラインにある製造設備約370台の稼働状況を工場内の離れた場所からダッシュボードで監視する。

IoTシステムを導入したのは、小型車「ヤリス」が搭載するハイブリッド機構の中核となるトランスアクスルの生産ライン。苫小牧市内にあるトヨタ北海道の第2工場内に2019年12月に新設したラインで、200人強の体制で月約1万台を生産している。

同ラインを構成する400台強の生産設備のうち、自動制御に使うプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)やコンピューター数値制御(CNC)装置など約370台にセンサーを装着した。

現行の通信規格4Gの通信モジュールを内蔵した産業用パソコンからインターネットイニシアティブ(IIJ)のMVNO回線でクラウドサーバーにデータを伝送し、IIJのIoTサービスのサーバー側で生データに属性情報などをラベリングしたうえで、プライベートクラウドにあるデータベースに格納する。

今後はセンサーの計測値と生産設備の稼働状況を照合したり複数のセンサーの計測値を組み合わせたりしながら、重点的に管理すべき計測値を洗い出す。設備故障や不良品発生の予兆管理、不具合の自動補正なども手掛ける考えだ。

将来的には公衆回線を介さずに工場内で次世代通信規格5Gによるデータ通信が可能な「プライベート5G」の導入も検討する。

(日経クロステック/日経コンピュータ 金子寛人)

[日経クロステック 2020年8月3日掲載]

保存
共有
印刷
その他

日経BPの関連記事

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]