サウジ原油3カ月連続上昇 7月積み
需要回復や協調減産映す
日本の石油会社がサウジアラビアから長期契約で輸入する原油の価格が3カ月連続で上昇した。代表油種「アラビアンライト」の7月積み価格は1バレル43.64ドルと、6月積みに比べて2割高い。消費国の経済活動再開に伴い原油需要が回復、主要産油国の大規模な協調減産も指標となるドバイ原油の価格を下支えした。
日本が長期契約に基づき輸入する原油は直接取引(ダイレクト・ディール=DD)原油と呼ぶ。価格はドバイ原油とオマーン原油の月間平均値に月々の調整金を加減して決める。サウジ側は8月積みのアジア向け価格に適用する調整金を全油種で引き上げており、8月積みの輸入価格も上昇する見通しだ。
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