伊方原発の定期検査再開へ 愛媛知事、7項目要望

2020/8/3 19:56
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愛媛県の中村時広知事と四国電力の長井啓介社長は3日、相次ぐトラブルで定期検査を中断中の四国電の伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)を巡って県庁内で会談した。中村知事は安全対策など7項目の徹底を条件に定検再開を容認する意向を同社に伝えた。

四国電力の長井社長(左)に要望書を手渡す愛媛県の中村知事(3日、県庁)

中村知事は「県民が不安を感じていることを忘れず信頼回復に努めていただきたい」と述べた。長井社長は「しっかりと受け止め、総力を挙げて安全性向上と信頼回復に全力で取り組みたい」と応えた。長井社長は具体的なスケジュール調整はこれからとした上で、準備が整った作業から順次定検を再開する考えを示した。

また四国電は地域に不安を与えた経営責任として、佐伯勇人会長や長井社長ら5人の8月分役員報酬を、それぞれ10~20%自主返納すると発表した。山田研二副社長・原子力本部長の伊方常駐は解除する。県の要請を受けて伊方原発に常駐し、再発防止の陣頭指揮に当たっていた。

伊方原発3号機では定期検査中の1月、制御棒を誤って引き抜くなどのトラブルが相次いだ。四国電は3月、原因究明や再発防止策の報告書を県に提出。その後、県の伊方原発環境安全管理委員会などが承認し、地元の伊方町も理解を示していた。

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