豪雨時の川の水位、AIで予測 藤枝市が実証実験
静岡県藤枝市は、収集した河川の水位のデータと気象庁の降雨量のデータを使って、川の水位を人工知能(AI)で予測する実証実験を始めた。当面は11月まで検証する。降雨予測から3時間後の川の水位を予測するための相関性を調べ、豪雨時の市民の早期の避難につなげる考えだ。

市は2017年から今年5月にかけて、12の河川に水位計を設置して情報を蓄積している。この情報を降雨予測や降雨実績とともにAIで分析し、水位上昇を予測して市民に迅速な避難を促すシステムの構築を目指す。
国土交通省はスマートシティーモデル事業の一つにこの取り組みを認定しており、事業費に国の予算1000万円をあてる。ソフトバンクグループとウェザーニューズ、水位計などセンサー開発のイートラスト(東京・台東)が協力する。