中国・京東、香港老舗商社の利豊に105億円出資

2020/8/3 14:43
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【大連=渡辺伸】中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)は香港大手商社の利豊に1億ドル(約105億円)出資した。米アマゾン・ドット・コムを筆頭にネット企業が新しい流通基盤を築くなか、モノの売買を仲介する伝統的な商社事業は成長戦略を描きにくい。利豊は京東の技術支援をテコにIT(情報技術)を使った注文システムやデータ分析などデジタル分野を強化する。

中国の京東集団が出資を決めた香港大手商社・利豊の企業ロゴ=ロイター

香港メディアによると、京東は利豊が発行する新株を1株あたり1.25香港ドルで取得した。京東の利豊への出資比率は非開示。利豊の創業一族は議決権ベースで6割の出資比率を維持する。

利豊は創業100年を超える老舗商社で、欧米やアジアなどで事業を展開する。米ウォルマートなど流通大手の委託を受け、商品の企画や生産、物流まで一貫して手掛けている。ただネット通販の普及で業績は低迷し、2019年12月期の売上高は114億ドル(約1兆2000億円)で前の期比で10%減少した。

京東は強みとする人工知能(AI)やビッグデータなどのデジタル技術を利豊に提供するとみられる。こうした技術の開発を手掛けるグループ会社、京東数字科技を上海証券取引所のハイテク企業向け「科創板」に上場させる計画だ。デジタル技術を自社のネット通販に活用するだけでなく、外部企業に提供するサービスを強化する方針だ。

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