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真宗大谷派、新門首が就任会見 コロナ時代に対応

ブラジル国籍に物理学博士号、新たな視点

東本願寺で就任会見に臨んだ大谷暢裕門首(7月30日、京都市)

日本有数の伝統仏教教団、真宗大谷派(本山・東本願寺)の第26代門首に7月1日付で就いた大谷暢裕(ちょうゆう)氏(68)が30日、京都市の同寺で就任会見を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大について「いわれのない差別や偏見を生み出している。人間のあり方を禊(みそ)がす視点が大切だ」と訴え、「ウィズコロナの時代に宗派としても新たなテクノロジーに柔軟に対応する」考えを示した。

暢裕門首は前門首、大谷暢顕(ちょうけん)氏(90)のいとこで京都市出身。同寺の南米開教使となった父と共に1歳でブラジルに渡り、ブラジル国籍を持つ。サンパウロ大学で物理学の博士号を取得し、炭素材料などの研究者として同国の航空技術研究所に勤めた。定年退職後、2014年に門首後継者に選ばれ、日本に戻った。門首の交代は24年ぶり。

東本願寺で就任会見した大谷暢裕門首(左)と大谷裕新門(7月30日、京都市)

「門徒の皆さんと膝を交えながら親鸞聖人の教えを聞いていきたい。800年、大事に守られてきた真宗の教えがつきぬよう尽くしたい」と抱負を述べ、科学と宗教について「科学は人間が便利に快適に生きるツールである。ただし科学がいくら発達しても人間は生老病死(しょうろうびょうし)を生きる。支えるのは個々人の宗教心だ」との見方を示した。「教学を深めるうえで人種や国籍はなんら問題ではない。真宗は、国や人種、性別、年齢に関わりなく平等との教えを説いている」とも語った。

合わせて新門(次期門首)に就任した大谷裕(ゆう)氏(34)も会見した。暢裕氏の長男でサンパウロ大から東京大学大学院へ進み、数理科学を専攻して博士課程を修了した。現在は大谷大学大学院で真宗学を学んでいる。「ブラジルに生まれ育ち、外部の視点を少しは持ち合わせている。宗派内の価値観を問い直しながら布教に尽力したい」と語った。

(竹内義治)

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