/

感染経路不明、全国で5割超 東京は「家庭内」目立つ

新型コロナウイルスの感染経路が広がっている。東京都では「家庭」での感染が「夜の繁華街」を上回り、感染経路不明の割合は全国で5割を超えた。どこで感染するか分からない状況になりつつあるともいえ、組織や個人による感染防止対策が改めて重要になっている。

国内では2日、新型コロナの新規感染者が午後9時までに1324人確認され、5日連続で1千人を超えた。東京都292人、大阪府194人、愛知県160人、福岡県145人だった。

「感染経路不明に注意が必要なほか、最近では家庭内や医療機関、高齢者などへの感染拡大も見られる」。政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は7月31日、感染経路の変化に危機感をにじませた。

都によると、新規感染者数が472人で最多を更新した8月1日、感染経路不明は305人に上った。経路が判明している中では「家庭」が最多の50人で「夜の繁華街」の27人を上回った。7月28日までの1週間平均でも家庭が11.8%で夜の街の9.7%を超えた。

6月下旬、都内では接待を伴う飲食店など夜の街に関連したクラスター(感染者集団)が相次いだ。新規感染者の3~4割を夜の街関連が占め、都や新宿区などはホストクラブ従業員らのPCR検査を徹底的に行うなどして封じ込めを図った。

しかし都内の感染拡大は続き、感染経路は多様化している。経路の分析が「第1波」の頃より詳しくなり、家庭や職場での感染リスクが目に見えるようになってきた。

政府は企業に対して改めてテレワークの推進を求めている。夏休みシーズンに入り家族で触れ合う機会も増えるだけに、家庭での警戒も求められる。都の担当者は「密閉、密集、密接を避ける、手洗いや換気をこまめにするなど、家庭を含めて改めて感染防止対策を徹底してほしい」と話す。

全国の新規感染者に占める経路不明の割合を1週間平均で見ると、公表データのある4月下旬以降3~4割で推移していたのが7月下旬に5割を超えた。東京都は直近の1週間平均で60%に達し、緊急事態宣言が出た4月上旬の68%に近づきつつある。大阪府は7月下旬に67%まで上昇した。

東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授は「クラスター追跡で感染を封じ込める対策は限界を超えたとみられる。感染者をいち早く見つけるために検査体制の一層の拡充が必要だ」と話す。

夜の街関連の感染が多かった時期は20~30代が中心だったが、感染経路の広がりとともに中高年や高齢者の感染も増えてきている。

都が6月末までに死亡を確認した感染者325人の感染経路を調べたところ、医療機関と福祉施設での感染が5割以上を占めた。日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大教授)は「今後の医療提供体制の逼迫を防ぐには、病院や高齢者施設での感染拡大をいかに抑えるかが最重要になる」と強調している。

新型肺炎

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン