ツイッター乗っ取り、17歳少年に首謀者の疑い
バイデン、ゲイツ氏らを標的

ネット・IT
北米
2020/8/1 6:49 (2020/8/1 7:21更新)
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【シリコンバレー=白石武志】米フロリダ州の司法当局は31日、SNS(交流サイト)「ツイッター」上で暗号資産(仮想通貨)を使った詐欺などを働いた疑いで、同州タンパ市に住む17歳の少年を逮捕し起訴したと発表した。15日に起きたバイデン前副大統領ら著名人のアカウントが乗っ取られた事件の首謀者であるとの疑いが持たれている。

15日に起きた乗っ取り事件ではバイデン氏ら130人のアカウントが標的となった=AP

フロリダ州の司法当局によると、少年の容疑内容は組織詐欺や通信詐欺、個人情報の不正使用など30件にのぼる。米カリフォルニア州北部地区連邦検察は31日、17歳の少年による犯行を手助けした疑いなどで、フロリダ州に住む22歳と英国に住む19歳を起訴したと発表した。

米ツイッターの説明によると、ハッカーは電話を使って従業員らの心理的な隙につけ込み、社内システムへの侵入に必要な機密情報を漏らすよう仕向けたとされる。17歳の少年らが政治や社会の言論基盤となっているSNS大手を翻弄したことは、情報セキュリティーにかかわる関係者らに衝撃を与えそうだ。

連邦検察は17歳の少年の起訴を見送ったが、フロリダ州の州法では金融詐欺事件に関しては未成年者を成人と同じように起訴することが認められている。事件を担当したフロリダ州のウォーレン検事は声明で「我々は協力してこの被告に責任を負わせる」と述べた。

15日にツイッター上で起きたアカウントの大規模乗っ取り事件では、130件のアカウントが攻撃を受けたことが明らかになっている。11月の米大統領選で野党・民主党の候補指名を固めたバイデン氏のほか、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)らが標的となった。

容疑者は乗っ取りに成功したアカウントを通じて暗号資産「ビットコイン」を特定の口座に送るよう促すツイートを流し、ツイッターの利用者から1日で10万ドル(約1050万円)相当のビットコインを集めたとみられている。ツイッターは31日、「今回の捜査における司法当局の迅速な対応に感謝する」との声明を出した。同社は再発防止に向けて従業員の訓練などを強化する方針を示している。

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