欧州委、仏アルストムのボンバル鉄道事業買収認める 世界2位に

2020/8/1 5:34
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【パリ=白石透冴】欧州連合(EU)の欧州委員会は31日、仏アルストムによるカナダのボンバルディアの鉄道関連事業の買収を条件付きで認めると発表した。世界最大手の中国中車に次ぐ2位の鉄道車両メーカーが2021年初めにも誕生する見通しとなった。

アルストムによるボンバルディアの鉄道関連事業買収に承認が下りた(アルストムの仏東部工場)=ロイター

アルストムは高速鉄道車両TGVの製造で知られる世界3位のメーカー。同4位のボンバルディアの鉄道関連事業の買収を2月に発表していた。

買収にあたり、アルストムは仏東部の工場、ボンバルディアはドイツ東部の工場を売却するなどする。競争法に違反する恐れをなくすため、欧州委が条件として掲げた。

2社は「決定を歓迎する」などとの声明を発表した。仏紙レゼコーによると、米国、ブラジル、オーストラリアの当局も独占禁止法に違反していないか調査している、

アルストムを突き動かしたのは、中国中車の台頭だ。アフリカ、アジアでも大型受注を増やしているほか、欧州ではポルトガルで19年に受注を獲得している。買収で規模を拡大し、競争力を高める。日立製作所など日本勢の受注獲得にも影響しそうだ。

アルストムは17年、独シーメンスとの事業統合を発表した。だが欧州委が競争環境を損なうとして認めず、19年に破談となった。欧州委は世界の競争を理解していないとして、独仏政府から批判が上がった経緯がある。

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