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バイデン氏、「女性副大統領」候補選び大詰め

(更新)

【ワシントン=中村亮】11月の米大統領選で野党・民主党の候補指名を固めたバイデン前副大統領の副大統領候補選びが大詰めに入った。3月に女性指名を公言しており、初の女性副大統領が誕生する可能性がある。有権者の人種問題に対する関心の高まりを意識し黒人政治家らの名前があがる。

リベラル派の取り込みに向けて学生ローンの棒引きなどを目指す急進左派の起用論もくすぶる。

バイデン氏は28日、東部デラウェア州での演説後に副大統領候補を「8月第1週」に公表すると明らかにした。バイデン氏は当選すれば就任時としては史上最高齢の78歳となるため1期4年で職を退くとの観測がある。そうなれば2024年の大統領選では女性副大統領が民主党の最有力候補になる公算が大きく、バイデン氏の選考に関心が一段と高まる。

バイデン氏は選考対象に4人の黒人女性が含まれると明言している。5月に起きた白人警官の暴力による黒人死亡事件を受けて黒人差別撤廃を求める声が全米に広がったことも大きい。USAトゥデーの6月末の世論調査によると、副大統領候補に黒人女性を選ぶことが「重要だ」との回答は民主党支持者の72%にのぼった。

具体的には米メディアによると、インド系移民の母親とジャマイカ系の父親を持つカマラ・ハリス上院議員(55)の名前があがる。検察官の経歴を生かし議会で女性暴行疑惑のある最高裁判事候補を厳しく追及。大統領選討論会では自らの体験を交えてバイデン氏が過去に黒人差別撤廃に反対したと批判し脚光を浴びた。バイデン氏は28日の演説でハリス氏を称賛するメモを持参し、同氏が有力との観測が出た。

オバマ前政権で国連大使や大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたスーザン・ライス氏(55)も取り沙汰される。外交政策で緊密に協力した経緯からバイデン氏が厚い信頼を置く。黒人議員連盟会長を務めるカレン・バス下院議員(66)は与党・共和党とのパイプが太い。トランプ政権下で進んだ社会分断の修復を目指すバイデン氏の方針に沿う。南部フロリダ州で警察署長を務めたバル・デミングス下院議員(63)も浮上する。

選考対象は黒人に限らない。アジア系のタミー・ダックワース上院議員(52)も対象とみられている。イラク戦争にヘリコプター操縦士として派遣され、墜落時に両脚を失った。議場に生後間もない娘を連れて来る姿は、仕事と子育てを両立する母として女性の人気が高い。西部ニューメキシコ州のミシェル・グリシャム知事(60)を起用するとバイデン氏の弱みであるヒスパニック(中南米系)票を取り込めるとの見方がある。

バイデン氏はリベラル色の強い若者の支持固めも課題だ。これに対応できるのはエリザベス・ウォーレン上院議員(71)との見方が広がる。学生ローンの債務減免や巨大IT(情報技術)企業の解体を訴える。副大統領候補に関する世論調査ではハリス氏と並び上位につけるケースが多い。

与党・共和党のトランプ大統領はバイデン氏の副大統領候補選びを反転攻勢のきっかけにしたい考えだ。バイデン氏はメディアへの露出が少なく、トランプ氏は攻め手を欠いているからだ。トランプ氏は副大統領にペンス氏を引き続き充てる考えをすでに表明している。

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