山梨の5月宿泊者数9万1000人 単月で最少に
山梨県がまとめた2020年5月の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、県内の延べ宿泊者数は前年同月に比べ89%減り、9万1千人となった。現在の手法で統計を取り始めた10年4月以降、単月で最も少なくなった。日本人は8万8千人で86%減、外国人は3300人で98%減少した。

外国人の減少率は全国平均を下回ったが、日本人は全国平均(83%減)より減り方が大きく、単月で最も少なかった。
県観光文化政策課は「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響を受けた。特に、特定警戒地域の首都圏は解除が遅かったため、首都圏からが国内の6割を占める山梨にとって影響が大きかった」と分析した。
国・地域別の宿泊者については、調査対象としている従業員10人以上の施設に限ってみると、最も多かった中国が延べ310人で、前年同月の7万1390人から99.6%減。続く韓国が50人で、同3670人から98.6%減った。ベトナムとオーストラリア、フランスはそれぞれ10人、19年5月に1万人以上だった台湾や香港、タイはゼロになった。