台湾半導体メディアテック、純利益12%増 4~6月期

アジアBiz
2020/7/31 18:49
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【台北=中村裕】半導体設計開発の台湾最大手である聯発科技(メディアテック)が31日発表した2020年4~6月期決算は、純利益が12%増の72億台湾ドル(約260億円)と大きく伸びた。中国メーカーが相次ぎ投入する「5G」対応の新型スマートフォン向けの受注が好調だった。

半導体大手の台湾・聯発科技(メディアテック)は、中国メーカーの5Gスマホ向けの受注が好調だ=ロイター

売上高も約10%増の676億台湾ドル(約2400億円)と大きく伸びた。4月時点の621億~669億台湾ドルの予測を上回った。蔡力行・最高経営責任者(CEO)は同日、電話会見を開き「5Gスマホ向けの需要が依然として強い。特に中国メーカーからだ」と語った。

同社はスマホの頭脳となるCPU(中央演算処理装置)の設計開発を得意とする。中国メーカーが主要顧客で、普及が今後本格化する5G向けの受注が拡大した。さらに高価格帯のスマホ向けにも力を入れ、小米(シャオミ)やOPPO(オッポ)、華為技術(ファーウェイ)からの受注拡大で収益力が高まった。

米国による規制強化でファーウェイの半導体開発にブレーキがかかったことも、メディアテックに受注が集まる要因の一つだ。この数年間は、ライバルの米クアルコムとの「4G」開発や価格競争力で後れをとり、勢いを失っていたが、回復しつつある。

今後の見通しについて、蔡CEOは「5Gスマホの多くが今後発売される。年末まで成長は続く」とした。そのうえで7~9月期の売上高の予測を前年同期比23~31%増に当たる825億~879億台湾ドルとした。

さらに20年の5Gスマホの世界出荷台数は1億7000万~2億台になるとし、そのうち中国市場向けは1億~1億2000万台と予想した。

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