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DNAチップ研、最適な肺がん治療薬の判別システム

遺伝子検査のDNAチップ研究所は31日、血液をもとに最適な肺がん治療薬を高感度に判別する手法について、厚生労働省から製造販売承認を取得した。採取した血液を次世代シーケンサーと呼ぶ遺伝子解析装置にかけて、がんに効果的な薬を見極めるシステムを販売する。肺がん患者が治療薬を選択する際に、検査時の身体的な負担を減らすことができる。

新製品「EGFRリキッド遺伝子解析ソフトウェア」は採取した血液を次世代シーケンサーを使い、がんの増殖に関わる「EGFR」と呼ばれる遺伝子の変異を検出する。奈良先端科学技術大学院大学と大阪国際がんセンターの研究成果をもとに開発した。

公的保険の適用後に販売を始める予定で「5万円程度で提供したい」と的場亮社長は話す。年間に5000人から1万人ほどの利用を見込んでおり、数年後に年間2億5000万円の売上高を目指す。

EGFR遺伝子変異のみを次世代シーケンサーを使って血液から判定するシステムは国内で初めて。

次世代シーケンサーは従来法と比べて感度が高く、遺伝子変異を検出できるのが特徴。従来技術では検出が難しかったわずかな変異を検出できるという。次世代シーケンサーを用いた検査は高額になりやすいが、解析する遺伝子をEGFRに絞ったことで低コストを実現した。

検査では、まず医療機関で血液を5ミリリットルほど採取する。医療機関は24時間以内に運送業者を利用してDNAチップ研究所まで送る。同社内にある次世代シーケンサーで、血中に存在するがん細胞から放出されたDNAを測定。遺伝情報を独自のプログラムで解析し、1週間ほどで検査結果をウェブで確認できる。

これまでは肺がん治療薬を選択する際、気管支鏡と呼ばれる機器を使ってがん細胞を採取する「生検」が必要だったが、がんのある位置によっては採取しづらかったほか、再発患者では採取が難しかった。

DNAチップ研究所は1999年の設立。東証2部に上場している。

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