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ナリス化粧品、「肌休暇」推奨 営業にも説得力

はたらく

営業担当者などの肌がきれいなことは会社全体にプラスに働くという

残業続きで大きなニキビができた日は、気になって仕事も手に付かない。そんな悩みに応えるのがナリス化粧品(大阪市)の「肌休暇」だ。肌荒れが気になるとき、誰でも自由に休みを取れる。ストレスを発散し肌の調子を整えることで、心新たに仕事に向き合えるという。

「社員の肌がきれいなことは化粧品会社の当社にとって絶対にプラス」と話すのは、発案者である経営企画室の横谷泰美担当部長。営業を担当していたころ、商品の宣伝イベント前に残業が続き、肌荒れを起こすことがよくあった。「こんな状態ではどんなに美肌効果を訴えても説得力がない」と肌休暇を提案し、2018年4月に導入された。

肌休暇は特別な追加の休みではなく、有給休暇の一環だ。有休の日数のなかなら何日でも取得できる。社員に肌をきれいに保ってもらうだけでなく「『肌休暇』と銘打つことで、有休の取得を推奨する意味合いもある」(人事部の寺内由紀恵課長)という。

有休は社員の都合でいつでも取得できるが、「『上司に報告する際、名前付きの方が言いやすい』との声があった」と寺内課長。長期の旅行に使える「リフレッシュ休暇」や記念日を想定した「メモリアル休暇」もこれまで導入していた。

肌休暇も利用が広がっている。パートや契約社員を含めた約1000人の対象者のうち、19年度は2割が取得した。有休消化率も62%と、導入前と比べ7ポイント上昇した。

あくまで有休なので、過ごし方は自由だ。営業戦略室の山下茜さんは「自宅で一日中美顔器を使ったり、エステなど結婚式前の準備をしたりした」と、これまで11日間の肌休暇を取得した。「肌が荒れがちな生理前にエステに行くため、計画的に取得する社員もいる」と経営企画室の横谷担当部長は指摘する。

男性の取得者も多い。新規開発事業部の野村周平さんは年に2、3日肌休暇を取る。「『肌休暇』と言えば休みやすい雰囲気がある」。土日とつなげて沖縄旅行をしたこともある。肌休暇の導入前に比べ、2倍の日数の有休を取るようになった。

もちろん肌荒れを免罪符に好き放題休んでいいわけではない。休暇取得の時期は、社員個人が仕事の進捗も鑑みて判断する。業務の管理能力が問われる制度でもある。(渡辺夏奈)

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