日産、8月1日から10月まで横浜に体感型施設を開業

日産自動車は8月1日から10月23日の期間限定で、横浜市の本社近くに体験型施設「ニッサン パビリオン」を開く。自動運転や電動化といった先端技術を通じ、同社が描くビジョンや近未来の暮らしの姿を映像やアート作品などで示す。
7月31日に開いた式典で内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は「日産が描く未来のモビリティー社会を見て、感じて、ワクワクしていただける場所。近い将来、現実の技術や商品としてお届けしたい」と述べた。
施設内のシアターでは来年に発売する多目的スポーツ車(SUV)型の電気自動車(EV)「アリア」の実車と映像を組み合わせ、本当に街を走り抜けるような臨場感が味わえる。EVのF1とも呼ばれる「フォーミュラE」レースのバーチャル体験も楽しめる。アリアは施設内の専用路で乗車することも可能だ。
施設内の中央にあるカフェでは運転支援技術「プロパイロット」を応用したロボットが自動で料理を席まで運ぶ。利用客がEVに乗って来場しカフェ横に駐車すると、EVの電力がカフェに給電されて使われる。その代わりに利用客は駐車場が無料になるほか、カフェで使えるクーポン券をもらえる仕組みだ。
このほか、事故のない社会やEVを活用してエネルギーを有効利用する社会を表現したアート作品、EVや自動運転が可能にする未来を描いた短編映像も観賞できる。
(小泉裕之)
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